都会を離れても、コーヒーは続けられる―― スローコーヒー が「分散して働く」理由 読む コーヒー界のオリンピックには出場しない。私たちはバックカントリーを滑り続ける。 1 分

【コーヒー界の「オリンピック」には出場しない。私たちがバックカントリーを滑り続ける理由】

2000年に創業してから26年。世の中にはいくつかの大きなコーヒーブームがありました。
でも私たちは、そのどれにも乗りませんでした。自分たちを信じ、独自の味を追い求めてきたからです。

◆セカンドウェーブへのカウンター
大量消費のために農薬を使い、生産者に負担を強いる構造への疑問。そこへのアンチテーゼとして、私たちは「フェアトレードオーガニック」からスタートしました。

◆サードウェーブ(採点カルチャー)への違和感
十数年前から始まった、コーヒーに「点数」をつける文化。点数が高ければ高く売れる仕組みは一見フェアですが、「美味しいの基準を誰かに決められている」ようでもありました。私たちは、自分たちが惚れ込んだ深煎りの旨味をずっと信じてきました。(あ、もちろん今は浅煎りも大好きです!)

◆専門用語はいらない。私たちの「愛情表現」
サードウェーブのコーヒーでは、難しい専門用語を使って味をスタイリッシュに言語化しますよね。私たちはそういう専門用語をよく知らないし、むしろ興味がありません(笑)。だから、スマートな言葉でスローコーヒーを説明することはできません。
でも、自分たちなりの言葉で、このコーヒーへの「愛情表現」ならいくらでもできると思っています。

スノーボードに例えるなら……
サードウェーブが技の難易度を競う「オリンピック」なら、私たちは誰も滑っていない雪山を自由に滑り降りる「バックカントリー」です。

誰かが決めた100点満点のコーヒーじゃなくていい。専門用語を知らなくたっていい。
飲む人が「あぁ、私はこれが好きだな」と、じわっと幸せを感じられるコーヒー。それこそが、私たちが誇りを持って作り続けてきたスローコーヒーの味です。